1江戸古地図めぐり

浅草・吉原

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鷲神社

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「おとりさま」の愛称で親しまれる「鷲神社」は、毎年11月の酉の日に市が立ち、商売繁盛の熊手を求めて多くの参拝客で賑わうことでも有名です。創建は不明ですが、古くからこの地には「天日鷲命(あめのひわしのかみ)が祀られており、伝説によれば日本武尊...

が東征の際に戦勝を祈願したと伝えられています。現在では豊漁、商工業繁栄、開運、開拓、殖産の守護神として信仰されている神社です。  酉の市が始まったのは江戸時代中期と言われており、11月の酉の日の午前0時に打ち鳴らされる「一番太鼓」を合図に、終日、祭が執り行われます。参道の両側に所狭しと並べられた煌びやかな熊手は酉の市ならではの風景で、樋口一葉の「たけくらべ」にもその賑やかな情景が描かれています。また、俳句の季語としても「酉の市」が多くの歌に詠まれており、昔から庶民に愛される祭だったことが伺えます。

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