1江戸古地図めぐり

浅草・吉原

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仲見世

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 浅草寺の表参道として賑わいを見せる「仲見世」は、雷門から宝蔵門のあいだ約250mにわたって続いています。日本で最も古い商店街のひとつで、参道の両側に約80店舗ほど並ぶ朱塗りの店舗には、地元の名物から伝統工芸品、雑貨などが売られていて、国内...

外から訪れる参拝客の目を楽しませてくれています。  江戸時代初期の1685年頃に参拝客が増えたことから、浅草寺は付近の住民に境内の清掃を賦役として課す代わりに参道に店を出す許可を与えたことが仲見世の始まりと言われています。「浅草広小路(現在の雷門通り)」と「浅草観音堂前」の中間にあることから「中の店=なかみせ=仲見世」と呼ばれるようになったのです。  明治時代になると浅草寺の土地は政府に没収され、仲見世も東京府の管轄に置かれたことから煉瓦造りの建物に作り替えられました。その後、1923年の関東大震災で壊滅し、1925年に鉄筋コンクリート造で朱塗りの建物となり、1945年の東京大空襲で焼け落ちたものの、補修をして現在まで受け継がれています。平成に入ると電線を地中埋めて整備をし、雷門から宝蔵門までスッキリとした景観を楽しむことができます。

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