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雷門
浅草のランドマーク的存在になっている「雷門」は、正式名称を「風雷神門」と言い、高さ約2mの風神・雷神が左右に安置されており参拝者に睨みを利かせています。正確な建立年代は不明ですが、平安時代中期に安房国守・平公雅(たいらのきんまさ)が堂塔伽羅...
を一新した際に建立したと伝えられています。 雷門は浅草寺の総門として建ち、記念写真や待ち合わせのポイントとして人気のスポットになっています。この門は何度も焼失、再建していますが、1800年頃から提灯の奉納が始まったと伝えられていて、当時から浅草のランドマークとして賑わっていたそうで、葛飾北斎や歌川広重など数々の浮世絵師の画題となり多くの作品が残されました。現在の門は1960年に、病気平癒の祈願の御礼として松下電器産業株式会社(現・Panasonic)創始者の松下幸之助氏が寄進したものです。 参拝者の目を引くのは、何と言っても「雷門」と書かれた大きな赤提灯。高さ3.9m、幅3.3m、重さは700kgにもなり、表側には大きく「雷門」、裏側には「風神雷神門」と書かれています。2003年に掛け替えられたものですが、提灯の下部には当時の社名のまま「松下電器産業株式会社」の刻印が刻まれています。雷門を通り抜ける際には、表だけでなく裏や下の部分もじっくりとご覧ください。